mex

2021.01.06

昨日の日記にリンクを貼ったBrian Enoのインタビューの中で、SNSに言及している部分があって気になったので引用してみる

Facebookとは一切関わりを持ちたくないと思っている。世界に対して悪影響をもたらしたと思うからね。あれは人間どうしの敵対心を助長してきた。「みんなも自分と同じ考えを持っている」という感覚にさせるだけでなく、「それ以外の人たちは頭がおかしい。なんでそんな考えに至ってしまうのだろう」という考えに陥る。(省略)自分の出力をそのままフィードバックしている。完全なるクローズドシステム(狭い世界の中で完結している閉鎖系)だ。
多少考え方が合わない部分もあるかもしれないけど、だからって嫌いにはならないだろう。でもSNSの世界では、価値観の違う人たちを否定する、ヘイトが横行している。これこそが世界中で不信や分断を生んでいるのだと思う。
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自分はSNSを使うことで人間同士の対立が見えてきたと思っているけど、Brian Enoの言及は逆でSNSで自身と対立する考えを持つ相手への敵対心が養われてしまったと言っている。

そういえば去年、作家の樋口恭介さんがtwitter上で煽り合いしていた方と電話して和解してたなと思い出した。あんなことあるんだなーと当時は思っていたが、Brian Enoの指摘の通り、SNS上でのやりとりは観客(フォロワー)の目もあって、相手を打ち負かさないと終わらないのかもしれない。