ようやくのどの痛みが引いてきている。
仕事しつつ塩田明彦監督作品「害虫」を観た。前半の万引き少年との友情や交流も危うさと隣り合うジュブナイル的な物語を展開しつつ、後半、Number Girlのi don’t knowが流れた時だけめちゃくちゃアクション映画のダイナミクス(修行シーン的な)が入ってきてよかったし、火炎瓶を友達の家に投げるシーンも必然性が語られず、ちゃんと伏線があってよかったのだけど、ラストが……なんでそうなるのよみたいな……。一番いやな終わり方でしたね。とりあえず性風俗産業に「落とし」てしまえば贖罪でしょみたいな制作側の浅慮が透けてしまって残念でした。安易な ”救済としての堕落”。台無し。大人の責任から目を背けさせている。こんなんなら爆発オチでよかったですよ。
ただサチ子は自分が悪いことをやったと自覚して、それを自分で引き受けようとする。だから最後、奈落に落ちていく道を自ら選ぶ…。そういう人は魅力的だなあと思います
中学生を描いているって自覚がなさすぎるのでは……。