mex

2021.12.13

おもしろい。自分もベンチャーで働いていてやっぱり人の入れ替わりは多いと感じる。もし今自分が退職するとしたら、「自分が出したPRが全然レビューされない」とかになると思う。

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書評家の豊崎由美さんが小説紹介TikTokerを批判して騒ぎになっている。ちょっと面白いのは誰も紹介動画のクオリティについてはあんまり触れてないところ。大森望さんが「あれ作るの難しいですよ」と触れたくらいで、出版業界への影響とか推す批評・斬る批評とか素人が好きでやってることをプロがあれこれ言うなとかで、みんな肝心のクオリティにはあんまり言及しないんですよね。多分、頭がいい人たちは若者が何をもって楽しんでいるのかあんまり興味ないんだと思う。老害とか言われちゃうし。

豊崎さんは単純につまんないからディスっただけじゃないかと個人的には考えています。つまんない流行り物ほど嫌なものはないですし文句をつぶやくのは自由ですし。著作「ニッポンの書評」でいわゆる推す批評オンリーの書評ブログへ肯定的な態度をとっているので、批判精神が足りないとかもあんまり気にしていないんじゃないですかね。以下、当該部分の引用です。

匿名の書評ブログを開設している方は、今後は愛情をもって紹介できる本のことだけをお書きになってはいかがでしょうか。わたしはそんな温かい筆致で丁寧に書かれたネット上の書評が後押しとなって、部数を伸ばした本をいくつも知っています。

結果的にプロが素人をいじめたという図式になり、豊崎さんはいろいろ言われているわけですが。新しいプラットフォームかつ若者に受け入れられているからオールOKではなく、懐疑的になる視点は必要だと思います。やられた方は辛そう。かわいそうですね。小説紹介TikTokerの方には頑張ってほしいです。そして豊崎由美さんにも頑張ってほしい。